お金にまつわる話

45歳貯金200万円。遺族年金と月収6万円で老後は?

投稿日:10月 24, 2018 更新日:

■相談者
ぱんこさん
女性/パート/45歳
賃貸住宅

■家族構成
独身、一人暮らし

■相談内容
遺族年金をもらって、パートで月6万給料あります。精神疾患があるため、仕事はこれ以上増やせません。何歳まで働き続ければいいでしょうか? また、入れる保険があれば、ガン保険に入り直したいと思っています。今は、医療保険のみ入っています。

■家計収支データ

「ぱんこさん」の家計収支データ

「ぱんこさん」の家計収支データ




■家計収支データ補足
(1)社会保険料について
非課税世帯。国民健康保険料は月2200円。

(2)遺族年金について
父親(公務員)からの遺族年金として2ヵ月毎/16万5000円の支給がある。

(3)医療費について
精神疾患について現在、通院、投薬ともにしている。医療費は月額2500円程度。

(4)保険料の内訳
・本人/医療保険(終身タイプ終身払い、入院5000円)=保険料3500円

(5)「がん保険」に入り直したい理由
精神疾患があるため、新たに医療保険入り直すのは難しく、がんに特化した保険なら入れるのではと考えている。ただ、あえて医療保険入らず、その分貯金すべきとも思っている。  

(6)現在の仕事について
清掃の仕事。定年はとくになし。職場に70代の勤務者もいる。本人は75歳ぐらいまで勤務希望。昇給は期待できるかもしれない。

(7)家族について
両親は他界。兄弟は三人姉妹。相談者は長女。次女、三女とも既婚、子供あり。姉妹仲良く、とくに次女は相談者の相談によく乗ってくれる。

■FP八ツ井慶子からの3つのアドバイス
アドバイス1 働く年齢は年金の支給額で変わる
アドバイス2 トータルで加入すべきかどうかを判断
アドバイス3 姉妹で連絡を取り合いながら穏やかな毎日を

アドバイス1 働く年齢は年金の支給額で変わる

まずは老後にかかってくるお金を試算してみましょう。
そこで、すでにある貯蓄220万円ですが、これは不測の事態などの予備費として手を付けないとして、今後どれだけ貯められるかを考えてみたいと思います。

現在、パート収入6万円と遺族共済年金(※)が8万2500円。対して月間支出が11万6700円ですから、毎月2万5800円の黒字です。仮に、ご相談者のぱんこさんが希望されるように75歳まで働いたとすると、今後30年間で約923万円貯蓄ができることになります。

しかし、ここでぱんこさんに確認してほしいことがあります。現在受給されている遺族共済年金は、65歳から障害基礎年金が上乗せされると思われます。国民年金保険料をどれだけ納めてこられたかは不明ですが、もし40年納めれば、年78万100円(平成27年度)が一生涯支給されます。まずはこれに関してお近くの年金事務所に問い合わせてみてください。

さて、もし遺族共済年金と障害基礎年金とのダブル支給となり、それが上限額であれば65歳からの年金支給額はひと月あたり14万7500円ほどとなり、この時点で現在の生活費はカバーできます。仮に65歳で仕事を辞めても、それまでに620万円貯蓄が上積みされていますが(現在ある貯蓄との合計は840万円)、今の支出ペースが維持されれば、それを取り崩すことなく、計算上は老後生活を送ることができるということになります。長く働けばそれだけ貯蓄を上積みさせることができますから、万一に備えておきたいと思えば、65歳以降も継続的に働くことを考えるといいでしょう。

つまり、障害基礎年金の支給額によって働いておきたい期間も変わりそうです。少なくとも、ある程度の額が支給されるなら、がんばって75歳まで働こうとされなくても、ご自身でリタイアの年齢を決めてよさそうです。

ちなみに、まったく障害基礎年金を考慮しないで試算をすると、75歳以降の生活は先の923万円を取り崩しながら(遺族共済年金だけでは不足する分)となりますが、それでも約22年、97歳までの生活費は確保される計算となりました。ご参考にしてみてください。

アドバイス2 トータルで加入すべきかどうかを判断

新たにがん保険への加入することについては、精神疾患であればおそらく加入は可能ではないかと思います。ただ、そこで考えたいのは、毎月のコストがアップもさることながら、トータルで保険料をいくら払い、実際にがんになったら、がん保険からはいくら支払われるのか、です。保障があれば安心ですが、「保険」はお金(保険料)を支払って、お金(給付金)を受け取る契約です。したがって、お金(貯蓄)があれば、必要性は低くなります。がん保険に加入しても、がんにならなければ多くのお金が掛け捨てになってしまいます。

また、ぱんこさんが言われるとおり、保険料として支払う分を貯蓄に回し、何かあれば医療費はそこから出してもいいわけです。がん保険に加入することの安心感を優先するか、貯蓄で備えるとするか、じっくり検討してみてください。すでに加入されている医療保険では、当然にがんも保障されます。つまり、がん保険は上乗せの保障です。いまの医療保険で最低限の保障は備えていらっしゃると思いますよ。

がんは 2人に1人がかかる病気ですが、逆に言えば、2人に1人はかかりません。大切なお金ですから、「入れるなら入っておく」と安易に決めてしまわないことが大事でしょう。

アドバイス3 姉妹で連絡を取り合いながら穏やかな毎日を

支出に関しては、大きな無駄もなく、十分管理されていると思います。ただし、今後、毎月の医療費が増える可能性も否定できません。その場合、こづかいや趣味娯楽費、通信費(プランの見直し)などを抑える工夫も必要かもしれません。ともあれ、まずは現在の支出レベルが大きく変化しなければ将来のリスクはだいぶ抑えられるのではないかと思います。

もうひとつ、精神的な部分も老後を考える上で大きな要素です。体調のこともありますから、何かと心細い部分もあるでしょう。ですが、ぱんこさんは妹さんたちと仲が良く、いろいろ相談にも乗ってくれているとのこと。ここはとても心強いところです。これからも連絡を取り合い、毎日ニコニコ笑って、気持ち穏やかに毎日が過ごせれば素晴らしいと思います。

(※)子または孫が遺族共済年金を受け取る年齢条件は、原則18歳となる年度末までだが、障害の状態(障害等級1級または2級)であればその限りではない。ただし、平成27年10月以降の死亡の場合は、厚生年金と共済年金が統一されたことから、今後は厚生年金の規定が適用となり、障害状態の場合は20歳までの支給となる。

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